相手方が提出した子どもの診断書を、どう読むか
親子交流(面会交流)や監護者指定の調停・審判では、子どもと暮らしている側の親が、子どもを医師に診せて診断書を提出することがあります。別居している側から見て、その診断書にどう向き合えばよいかを説明します。
医師が診断書を書くときの決まり
医師法第19条は、医師は診察や診断書の交付を求められたとき、正当な理由がなければ拒めないと定めています。また第20条は、医師が自ら診察しないで診断書を交付することを禁じています。
そのため、子どもと暮らしている親が子どもを受診させれば、医師は同伴した親と子どもの話をもとに診察し、診断書を書くことになります。一方、別居している親が医師に相談しても、医師は子どもを診察できないので、診断書を書くことはできません。
診断書の何を検討できるか
- 診断の根拠として、誰から、どのような情報を得ているか(同伴した親の説明が中心になっていないか)
- 診察の回数や期間、子ども本人からどのように話を聴いたか
- 診断書に書かれた症状と、交流を控えるべきという結論との間に、説明が示されているか
- 他の資料(学校の記録、交流時の様子など)と食い違いがないか
医師の診断そのものを心理士が否定することはできません。ただし、診断書がどのような情報に基づいて書かれたかを示し、結論に至る説明が十分かを、心理学の立場から検討することはできます。
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