障害のある子どもの家事事件の心理学的意見書
お子さんに発達障害(自閉スペクトラム症、ADHDなど)や知的障害がある家事事件で、その特性を踏まえた心理学的意見書を作成します。監護者指定、親子交流(面会交流)、親権の判断で、子どもの言葉や行動を特性に照らして読み解くことが必要な場面は少なくありません。
発達障害の特性を、具体的に書きます
「発達障害がある」と書くだけでは、裁判所は子どもの状態を判断できません。意見書では、診断名ではなく、その子に実際に見られる特性が、意向の表し方、生活の変化への反応、親との関わりにどう表れているかを、記録に沿って具体的に示します。
- 意向の表し方 質問の言葉をそのまま繰り返す、選択肢の最後を選びやすい、初対面の大人の前では普段と違う答え方をする、言葉と気持ちが一致しにくい、といった特性があると、面接での発言をそのまま本心として扱うことはできません。調査官の面接の質問の仕方と、子どもの答え方を照らし合わせて検討します。
- 変化への反応 見通しの立たない変化や、慣れない場所・人への不安が強い場合、親子交流を嫌がる様子が、相手の親への拒否ではなく、変化そのものへの反応であることがあります。行動が現れた場面と時期を記録から整理し、何への反応かを検討します。
- 感覚の過敏さ 音、におい、人混みなどへの過敏さがあると、交流の場所や時間の選び方で子どもの様子が大きく変わります。
- 不注意・衝動性 ADHDの特性による落ち着きのなさや忘れ物を、養育の問題とだけ見ていないかを検討します。
- 知的障害 理解できる言葉の水準、時間の見通しの持ち方に合わせて、子どもの意向をどう読み取るべきかを示します。
監護と親子交流(面会交流)について提案できること
- 特性に合った養育ができているか(療育、医療、学校との連携、生活の組み立て)
- 予定を絵や表で示す、場所と時間を固定する、受け渡しの手順を決めるなど、特性に合った親子交流(面会交流)の方法
- 環境の変化(転校、転居、監護者の変更)が子どもに与える影響と、その和らげ方
担当者の経験
担当者は、障害のある子どもと家族への支援に長く携わってきました。臨床動作法による支援を大学院時代から30年、スクールカウンセラーとして28年、自治体の3歳半健診の心理士として5年、強度行動障害のある方の施設の心理士として4年(臨床動作法と行動療法による支援)の経験があります。就学を迎える5歳児の知能検査と行動観察や、児童自立支援施設に併設された学校でのスクールカウンセラーも務めました。発達障害のある子どもが、どのような場面で、どのように困るのかを、実際の関わりの中で見てきました。
実施できる主な検査:WISC-Ⅳ、WISC-Ⅴ、S-M社会生活能力検査(第3版)など。WISC-Ⅲやビネー式の結果の読み取り・検討にも対応します。
発達障害や知的障害の診断は医師が行います。意見書では、診断書、発達検査・知能検査の結果、学校や療育機関の記録など、資料に表れた特性に基づいて記載し、会っていない子どもについて新たな診断にあたる判断はしません。
費用
家事事件の意見書と同じく、基本料金140,000円(税込)です。資料整理へのご協力で最大40,000円割引します。料金の詳細 →
よくあるご質問
子どもが別居親に会いたくないと言っています。自閉スペクトラム症があっても、その言葉は尊重されるべきですか。
子どもの言葉は大切にされるべきです。ただし、特性によっては、言葉と気持ちが一致しにくかったり、変化への不安が拒否の形で表れたりします。意見書では、その言葉がどのような場面で、どのような質問に対して出たかを記録から確かめ、どう受け止めるべきかを示します。
子どもの発達検査の結果を、意見書に使えますか。
使えます。WISCなどの知能検査や発達検査の結果から、理解力や言葉の力、得意・不得意を読み取り、意向の聴き取り方や交流の方法の検討に生かします。
受任できるかを、まずご確認ください
事件の種類、争点、資料のおおよその量、提出期限をメールでお知らせください。対応の可否と概算費用をお返事します(相談無料)。
面談や作業中は電話に出られないことがあります。確実にご連絡いただくには、メールをご利用ください。営業電話はお控えください。
最初のご連絡には、お子さまや関係者の氏名、学校名、住所、事件番号を書かないでください。